Q1 |
シュレッダーダストってなあに? |
A1 |
使用済自動車を破砕処理(シュレッダー処理)して金属 や非鉄類、リサイクル可能なものを分別回収したあとに残ったものだよ。
その中身はというと:
@ガラス類(窓ガラスやヘッドライト、室内灯などの電球類)
A廃プラスチック類(シートのスポンジやカーペット、ドアの内張りやダッシュボード、バンパーなどの石油を原料として作られているさまざまなプラスチック類)、
Bその他(スペアタイヤ用カバー板や今では天井の内張りなどではダンボールを圧縮した板が使われているのだ)などなど「燃えるごみ」類
それらが粉々になって分別することがとてもむずかしくリサイクルできない「混合ゴミ」のことをシュレッダーダストと呼ぶのじゃよ。
シュレッダー処理は現状でも9割を占めていて、シュレッダーダストを圧縮したうえで最終処分場で埋め立て処分したり、精錬所でサーマル燃料として焼却処分したりしているのじゃよ。車のリサイクル率は現時点では約80%程度と算出されているのだが、国の定める基準に従って今後自動車メーカー、輸入業者は、2015年までに使用済自動車のリサイクル率を95%以上まで達成しなくてはならない「メーカー責任」が課せられているのだよ。 |
Q2 |
車のシートや内装はどうやってリサイクルされているの? |
A2 |
使用済自動車の全部再資源化処理では、車のシートや内装等は銅分(電線類やモーター類)が残っていないことを十分確認したうえで、元の車の中へ戻して全部利用者である電炉メーカーさん向け『エコプレス』を作るのじゃよ。『エコプレス』は、残留銅分0 . 3%以下・鉄分70%以上という『エコプレス品質規格』が定められていて、スペースリサイクルの『エコプレス』は溶解試験の結果から残留銅分0 .21%・鉄分70%以上と「精緻解体ランクA」のお墨付きなのじゃ。 そうそう話しを戻して、『エコプレス』の鉄分以外の車のシートや内装などの廃プラスチック類は、電気炉っていう大きな鉄を溶かす炉に『エコプレス』をまるごと入れた時に燃焼材(サーマル助燃材)として炉内で燃えて「鉄のお湯」の温度を上げてくれるのじゃよ。そのため、電気だけで鉄を溶かして「鉄のお湯」を造るよりも電気の消費量を抑える重要な役割をしてくれるのじゃ。『エコプレス』は、鉄の原料であると同時にサーマルリサイクルのための燃料ともいえるリサイクルの優等生なのじゃよ。
また、「鉄のお湯」を回収した後に残った廃プラスチック類の燃えカズは、性状が安定した「スラグ」と呼ばれるかたまりとなって、道路の下地材などの路盤材として利用されているのじゃよ。
スペースリサイクルが使用済自動車の全部再資源化処理を行ってリサイクル率を限りなく100%まで達成している秘密がここにもあるのじゃよ。 |
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